C# と .NET Framework 4 を主にWindows Formのアプリケーション開発について

2010年8月18日

MSF for CMMI ProcessTemplate比較 (3) MSF for CMMI ProcessTemplate比較 (3)

前回はWork Item Trackingの概要を確認しました
今回からは、プロセス テンプレート内の作業項目個別にv4.2とv5.0の差分を確認していきます。

まず、バグ作業項目について詳細を比較してみます。

 

v5.0の作業項目一覧:
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v4.2の作業項目一覧:
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v4.2に含まれている作業項目定義のファイル名(xxx.xml)は、v5.0になっても同じでした。

バグ(Bug.xml)

説明が変更されています。
何の情報が含まれているか→この作業項目で何をするか(できるか)に説明が変わり、使用者にとってわかりやすい情報になっています。
(でも「トラックする」って・・・せめて追跡するとか)

v5.0 必要な動作と実際の動作との相違点を記述し、障害を修正するために行った作業をトラックし、修正を検証します。
v4.2 バグの解決、およびその解決策の検証作業をトラックするための情報を含んでいます。

・・・余談ですが・・・

ヘルプとかで、ただ単に画面の説明が書かれていて、使い方が分からないものが結構あります。たとえば、[クリア]ボタンの説明で、”情報をクリアします” とか記述されていたり。「それぐらいは解る!!」とか突っ込み入れてしまいます。

何を消すことが出来るか、もしくは消されないかを調べたいからヘルプを引いているのにね。 テクニカル ライタの方頑張ってください。チョットした努力でサポートセンタの苦労が軽減するかも。

PTEを使用した場合の作業項目の編集画面:

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フィールドのv4.2 → v5.0の差分
(各フィールドに付いている説明文の相違は省略します)

コア フィールド

  • 担当者(System.AssignedTo)
    RULESに<ALLOWEXISTINGVALUE/>が追加されている。
    GUIではわからない syncnamechanges="true" が追加されている。
    これは、人名のカスタム フィールドの同期の有効化(MSDN)で説明されている人名のActiveDirecotryとの自動同期を指定する属性です。
    TFS2008からのアップグレードを行った場合、この属性は自動付加されないため手動で行う必要がある。属性の追加はGUIではなく、コンソールからwitadminコマンドを使用して実行する必要がある。方法→MSDN
  • 変更者(System.ChangedBy)
    RULESに<ALLOWEXISTINGVALUE/>が追加されている。
    担当者と同様に自動付加されない syncnamechanges=”true”が追加されている。

  • 作成者(System.CreatedBy)
    RULESに<ALLOWEXISTINGVALUE/>が追加されている。
    担当者と同様に自動付加されない syncnamechanges=”true”が追加されている。

コモン フィールド

  • 懸案事項(Microsoft.VSTS.Common.Issue)
    懸案事項として作業項目を設定するなどの、作業項目をハイライトするために使用されていた項目だが、削除されている
  • アクティブ化した人(Microsoft.VSTS.Common.ActivatedBy)
    RULESに<ALLOWEXISTINGVALUE/>が追加されている。
    担当者と同様に自動付加されない syncnamechanges=”true”が追加されている。
  • 解決者(Microsoft.VSTS.Common.ResolvedBy)
    RULESに<ALLOWEXISTINGVALUE/>が追加されている。
    担当者と同様に自動付加されない syncnamechanges=”true”が追加されている。
  • 解決理由(Microsoft.VSTS.Common.ResolvedReason)
    新規フィールド
    バグが解決された理由を選択するフィールド。以下の候補から選べる。
    ”仕様”、”再現不可能”、”延期”、”重複”、”修正済み”、”廃止”
  • 終了者(Microsoft.VSTS.Common.ClosedBy)
    RULESに<ALLOWEXISTINGVALUE/>が追加されている。
    担当者と同様に自動付加されない syncnamechanges=”true”が追加されている。
  • 優先度(Microsoft.VSTS.Common.Priority)
    値が変更されている

    従来1~3の値範囲だったが、v5では、1~4の範囲変更されている。
    デフォルト値も3だったが、2に変更されている。
    また、説明に基準が追記されている。
    ビジネス上の重要度。1= 要修正、4= 重要ではない。
  • トリアージ(Microsoft.VSTS.Common.Triage)
    選択候補の1つの文字列が変更されている
    従来 ”情報取得済み” だったが、v5では、"受信した情報"に変更されている。
  • 深刻度(Microsoft.VSTS.Common.Severity)
    値が変更されている
    従来の文字列の前に数値が付加されている。
    ”致命的”→”1 - 致命的”、”高”→”2 - 高”、”中”→”3 - 中”、”低”→”4 - 低”。
    デフォルト値も”低”から”中”に変わっている。

    私の場合これは変更してほしくなかった。外部のバグ トラッキング システムとインテグレーションしているため、プログラム変更が必要となってしまう。
    他の整合が取れればv4.2と同じ値に変更する方法で逃げられるかもしれない。
  • スタック順位(Microsoft.VSTS.Common.StackRank)
    新規フィールド。Double型。
    値の小さいスタック順位の項目を最初に処理します。トリアージにより設定します。

    優先度だけでは作業順を決められないために追加された項目想像している。

テスト インテグレーション フィールド

まるっきり変更されている
v4.2にあった テスト名(Microsoft.VSTS.Test.TestName)テスト ID(Microsoft.VSTS.Test.TestId)テスト パス(Microsoft.VSTS.Test.TestPath)は削除されている。

  • システム情報(Microsoft.VSTS.TCM.SystemInfo)
    新規フィールド。HTML型。
    テストによって自動的に提供されるテスト コンテキスト。
    チームビルドと統合された自動テストでバグを検出した際に設定されるフィールドか?
    (現在詳細は不明)
  • ステップの再現(Microsoft.VSTS.TCM.ReproSteps)
    新規フィールド。HTML型。
    バグの確認方法。必要な動作と実際の動作の対比で終わります。
    予測できない動作の再現に必要な手順。
    (現在詳細は不明)

ビルド インテグレーション フィールド

  • 発見されたビルド(Microsoft.VSTS.Build.FoundIn)
    助言値が変更されている
    ”なし”→”<なし>”
  • 統合ビルド(Microsoft.VSTS.Build.IntegrationBuild)
    助言値が変更されている
    ”なし”→”<なし>”

スケジュール フィールド(旧 MSF for CMMI PI Fields含む)

  • 最初の見積もり(Microsoft.VSTS.Scheduling.OriginalEstimate)
    新規フィールド。Double型。
    このバグを修正するために必要な作業単位の最初の見積もり。
    見積もりと実績の差を後で集計できるようになる。
  • 見積もり(Microsoft.VSTS.CMMI.Estimate)
    削除されている。Double型。
    従来作業の見積もり(人時)を入れていた項目であるが、廃止されたようだ。
    代わりに上記新フィールド「最初の見積もり」を使用する事になる。
  • 残存作業(Microsoft.VSTS.Scheduling.RemainingWork)
    実績作業(Microsoft.VSTS.Scheduling.CompletedWork)
    基準作業(Microsoft.VSTS.Scheduling.BaselineWork)

    削除されている。Double型。
    バグを解決するための残存時間の見積もり (人時)等、工数管理の実績を入れていた項目だがv5.0のテンプレート内には含まれていない。
    MSDNの説明:工数、スケジュール、および目標の日付 (CMMI)には含まれているため、フィールド定義はTFS内に残っていると思われる。この記事では、[詳細] タブの [作業 (時間)]に含まれているような記述であるが、テンプレートを見る限り[詳細]タブ内には存在していない。(実際にプロジェクトを作成してもない)
    テンプレートに自分で追加の必要があるのか、工数管理の設定のようなカスタマイズがあるのかは不明。

ワークフローの相違点

v5.0のワークフロー:

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v4.2のワークフロー:

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主な変更点

  • 終了に遷移したとき
    従来 ”担当者” が空に設定されていたが、残るようになった。
    ”終了者” に終了を設定した人が設定されるようになった。
  • アクティブから終了への遷移が廃止
    従来は修正しない場合(仕様・再現しない等)はアクティブから終了に遷移の際に理由を選択していた。v5では、解決済みに理由を選択して遷移させる。同時にMicrosoft.VSTS.Common.ResolvedReason属性に解決理由が設定される。
  • 解決済みからアクティブへの遷移したとき
    System.AssignedTo(担当者)にMicrosoft.VSTS.Common.ResolvedBy(解決者)の値が設定される。

レイアウトの変更点

PTEのプレビューでの確認(見た目なので基本部のみ比較)

v5.0のプレビュー:

v5.0のプレビュー

v4.2のプレビュー:

v4.2のプレビュー

  • 計画部分が真ん中に集まって見やすくなった感じはする。
  • プレビューではわからないが、HTML型の場合多少リッチな編集画面になる。

 

意外に見た目以上に変更点があり。
TFSと外部システムを連携させている場合、フィールドの値が変更されていたり、スケジュール関連のフィールドがなくなっている等の問題がある。
スケジュール部分のフィールドについては、MS-Projectとの連携と併せて別途調べたいと思う。

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